はいさい☆
西表島コモレビトリップのまさしです。
本日は西表島の風物詩ともいえるいきものをご紹介いたします。
その名もリュウキュウアカショウビン!
カワセミの仲間で、夏前の4月ごろから台湾などのアジア地方から飛んでくる夏鳥です。
その中でも西表島は日本有数の繁殖地らしいですよ。
英名でRuddy kingfisher(赤いカワセミの意)
飛ぶスピードはそこまで早くはないのですが、一瞬しか見られないこともあり、僕は赤い彗星と呼んでます。
一般的には火の鳥と言われてますね。
実は鳥が大好きな僕個人としても、幼少期からずっとあこがれだった鳥です。
物心ついた時に両親からもらったアカショウビンの鳴くおもちゃ。
多分これがこの鳥を好きになったきっかけだったかと思います。
専門学校に通っていた遠い昔、授業で長野や山梨に行き鳥の調査をしていました。
その当時は鳴き声のみしか聞くことが出来なかったのが、この島に移住したら夏場は毎日出会えます。
アカショウビンオタクとしては天国のような世界です(笑)
なんだか優しい目と特長的な真っ赤な身体。
体長は27cm。
そして腰の部分は内地の本種と比べて真っ青な模様が存在します。
通常翡翠色のカワセミは水性生物を捕食しますが、アカショウビンの仲間は昆虫やトカゲも捕食します。
繁殖のために八重山に飛来するのですが、面白いのが、シロアリの巣に穴をあけて、そこで抱卵するという生態。
木の幹に大きくて丸っこい塊があったらそれがシロアリの巣です。
生態系のバランスがうまくいっていないと、生物多様性になりませんし、ましてやそこに豊富なエサが無ければ鳥も渡ってきません。
西表島の植生が豊かなので、生物の生態系サイクルがうまく行っていいる証拠ですね。
今後世界遺産になる予定のこの西表島。
世界自然遺産。名前だけ聞けば凄い!!と思いがちですが、デメリットも多く出てくることが目に見えていますので
僕らガイド人が、地元の団体や島民が、そして観光で来るお客様たちの意識が求められる時代になりそうですね。
50年後、100年後もこの素敵な大自然が残っていますように。
2021/05/29